Excelは自由度が高く、小規模なプロジェクト管理には便利です。一方、制作案件が増え、日程変更や進捗確認、工数集計が増えてくると、管理表を維持するための作業が大きくなります。専用ツールへ移行すべきかは、機能ではなく現在の管理負荷から判断すると分かりやすくなります。
- Excelでプロジェクト管理する基本的な方法
- 案件数が増えたときに起きやすい限界
- プロジェクト管理ツールへ移行するタイミング
Excelでプロジェクト管理するときの基本構成
Excelでプロジェクト管理を始める場合は、案件一覧とタスク一覧を分けると管理しやすくなります。案件一覧には案件名、担当PM、期間、ステータスなどを持たせ、タスク一覧には担当者、開始日、期限、進捗を持たせます。
タスクの開始日・終了日をもとにセルへ色を付ければ、簡易的なガントチャートを作ることもできます。案件数が少なく、変更頻度が低い間はExcelでも十分に運用できます。
Excelが向いているケース
- 同時に進む案件が少ない
- タスク数が少なく、工程が複雑ではない
- 更新する担当者がほぼ決まっている
- 工数や予算は別管理でも問題がない
- リアルタイム性より自由なフォーマットを重視する
こうした条件であれば、無理にプロジェクト管理ツールへ移行せず、Excelのまま運用する方がシンプルな場合もあります。
限界1:最新の進捗を維持するために手動更新が必要
Excelの管理表は、誰かが更新しない限り最新になりません。チャットでは進んでいるのに表は古い、担当者が変わったのに反映されていない、といったズレが起こりやすくなります。
PMが毎日各メンバーへ確認し、管理表を更新する状態になると、Excelを使うための確認作業が増えてしまいます。
限界2:予定変更のたびにガントチャートの修正が必要
制作案件では、クライアント確認、素材待ち、仕様変更などで日程が変わります。Excelでガントチャートを作っている場合、日程変更のたびにセルや数式、条件付き書式などを修正する必要があります。
変更が多い案件ほど、ガントチャート専用ツールのドラッグ編集などの方が更新負荷を下げやすくなります。ツール比較はガントチャートツールおすすめ5選で紹介しています。
限界3:複数案件を横断して見るのが難しくなる
案件ごとにシートやファイルを分けると、個別の案件は見やすくても、全体の状況を確認しにくくなります。どの案件が遅れているのか、誰にタスクが集中しているのかを確認するために、複数ファイルを開くことになります。
PMや事業部長が複数案件を横断して見るようになった段階で、専用ツールのメリットが大きくなります。
限界4:工数や制作予算が別管理になりやすい
Excelで進捗を管理し、工数は別シート、制作予算はさらに別ファイルという構成になると、案件全体の状態を一画面で確認できません。
工数管理の方法は、Excelで工数管理する方法と限界で詳しく整理しています。
限界5:危ない案件を見つける判断がPM個人に寄りやすい
Excelでは自由に情報を持てる一方、「どの案件から確認するか」はPMが自分で判断することになります。案件数が増えると、期限超過、工数超過、担当者未設定などの確認項目も増えます。
経験のあるPMなら気づけても、管理表だけでは他のメンバーが同じ判断をしにくい状態になると、進行管理が属人化しやすくなります。
プロジェクト管理ツールへ移行するタイミング
次のような状態が増えてきたら、Excelからプロジェクト管理ツールへの移行を検討するタイミングです。
- 複数案件を同時に進めるようになった
- PMが毎日進捗確認に時間を使っている
- ガントチャートの変更作業が多い
- タスク、工数、予算が別々のファイルに分かれている
- 期限超過や工数超過に後から気づくことがある
代表的な選択肢は、プロジェクト管理ツールおすすめ5選で比較しています。
Hotmieなら、Excelで分かれていた情報を案件単位で管理できる
Hotmieでは、案件、タスク、ガントチャート、カンバン、予定工数・実績工数、制作予算を同じ案件の中で管理します。Excelのように複数シートを突き合わせなくても、進捗と工数をつなげて確認できます。
すべての管理を複雑にするのではなく、制作案件に必要な情報をまとめて確認できる状態を作ることを重視しています。
まとめ:Excelの自由さより更新負荷が大きくなったら見直す
Excelは、案件数が少ないうちは十分に使えるプロジェクト管理方法です。自由度が高く、現在の運用をそのまま表にできる点は大きなメリットです。
ただし、更新・確認・集計の作業が増え、PMが管理表を維持するために時間を使うようになったら、専用ツールへ移行した方が案件管理をシンプルにできる可能性があります。